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histoire d'amour eternel

第7章 me too

不意に声を掛けられて。


素っ頓狂な声で答える私を、メニュー表から少しだけ顔を覗かせて

クスクス笑いながら見る、彼。



「何ちゅー声?」


「う、煩い!」



誰のせいだと思ってんの!!


ってツッコみたい気持ちをグッと堪える。



「なぁ?」


「何よ」


「”あれ”、どういう意味?」



彼の刺す“あれ”は


当然、曇り硝子に書いた、私の



“スキ”。






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