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histoire d'amour eternel

第8章 雨が上がったら

「何か食って帰る?」


「クレープ食べたい!」


「おっしゃ」



何事もなかったかのように、いつものように繰り広げられる彼との会話。



だけど、明らかにいつもとは違う


私の右手と、彼の左手。


私と彼との、距離。




ギュッと握ったまま、彼と


雨上がりの。

陽の光で、雨水で濡れた木々の葉っぱや、水溜りがキラキラと輝く街の中を


キラキラした気持ちで歩く。




私と彼の距離。



もっともっと、縮まりますように……。



雲から覗く太陽を見上げ、そっと心の中で呟いた。





*END*










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