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histoire d'amour eternel

第9章 大丈夫


突然。


絶対に聴こえてくるハズのない声が背後からして。

思わず、ビクッと肩が跳ねて。

驚き過ぎて、溢れてた涙もピタリと止まる。


頬を伝う涙を拭う事も出来ず


ただただ、その場でフリーズ。




な…なんで……?


どう……して……?




聴こえてくるハズのない声だけれど。

その声が誰の声かなんて考える必要なんてどこにもなくて。




「こっち、向かないの?」




伝う声は、何故、ここに居るのか分からない



私の大好きな人の声。





「な……、何で……?」




後ろを振り返らず、動揺で震える声で言葉だけを返す。





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