
histoire d'amour eternel
第9章 大丈夫
「ごめん」
の言葉と同時に背後から抱き締められて。
ついさっきまで感じてた、君の温もりが再度私の身体に伝い
私の心は、更に震える。
君に抱き締められても何も反応出来ずに居る私を
君は抱き締める力をほんの少しだけ力を加えて。
優しく、そして、切な声で言葉を零す。
「本当は、ちゃんと分かってた」
………え…?
「寂しい想いをさせてる事も」
「無理して笑ってる事も」
「平気なフリ、してる事も」
「我慢させてる事も」
「今みたいに
こうして、泣かせてしまってる事も…」
「本当は、気付いてたんだ」
“ごめん”と、苦しそうに小さく呟く。
