histoire d'amour eternel
第16章 祈り
「んっ。」
君が。
さりげなく繋いでくれた右手が、冬の寒さに負けないくらいカァッと熱くなる。
右手から伝う君の温もりに内心、凄くドキドキしちゃってるけれど
それを君に悟られないように、至って平常心を装う私。
君の隣りで、君と歩幅を合わせて歩く冬の朝。
何ら変わらない朝だけれど
君と一緒
ただこれだけで、全てがキラキラと輝いて見える。
それだけじゃない。
君が現れるまで少し寒さを感じたけど
君が現れた瞬間、寒さが不思議とどこかへ吹っ飛んだ。
待ってる間、寒さで凍えてしまうかも…とか思っちゃってたけれど
君が微笑むたびに
君が優しく話掛けるたびに
そんな寒さも一気に溶かして。
私の心はポカポカ陽気。