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histoire d'amour eternel

第16章 祈り


君は。


きっと気付いてないと思う。


君が私の隣りで声を上げて笑う度に、私の心は躍り

君が私の名前を優しく呼ぶ度に、

私の心はキューッと温かくなってる事。


掌から伝わる君の優しさや温もりに、私の心は至福でいっぱいだという事。


感情が全て顔に出やすい私は

気持ち悪いくらいヘラヘラしちゃわないように、

どうにか顔に出さないように必死だという事。



だけど。



君の隣りで、沢山の幸せを感じながら肩を並べて歩く2人の影を見て


ここまで平常心を保ってたのに

思わず、頬の筋力が弱まってしまって。


なんだか、自分達の影だから当たり前なんだけれど


君と私。


2人の影を見てるだけでも、凄く幸せな気分になって。





思わず、ふふっと笑みが零れる。





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