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histoire d'amour eternel

第18章 今だけ

「お前さ、星って塵やガスだぜ?」

「もうね、黙れ」


夢も希望もない、現実を語るクソ男だけど


「ちょっと待ってろ」


「へ?」



時折、吹き付ける潮風に身震いするあたしに



「ほれ」


「あっ…」


「それ、飲めるだろ?」


「うん!ありがとう!」


「お礼は身体で」


「クソ野郎め」



さりげなく、温かいミルクティーを買ってくれるコイツの優しさが



やっぱり、好きだなぁ…



なんて思いながら、横顔を、チラリ。




――――ッ‼





何気に見たつもりが、ふわりと優しい眼差しであたしをコイツも見てて。



思わず鼓動が高鳴る。







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