
histoire d'amour eternel
第21章 淡い想い出
出逢った頃より、ほんの少しだけ白髪が混じり
出逢った頃より、ほんの少し目元に皺も増えたけれど
「幸せ皺だな?」
なんて、普通に、そして当たり前のように言ってくれる猛司が大好き。
白髪も皺も、愛しくて。
年を重ねてく猛司に、重ねるごとに私の想いも重なっていく。
猛司本人は、増えてく白髪も皺も嫌で仕方がないみたいだけど
私は大好きなんだけどな。
チラリと猛司へ上目で視線を流すと、昨日観た映画について一生懸命語ってて
「ふふっ」
「何?」
「ううん♪何でもない!」
「そう?」
頬が綻ぶ。
