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histoire d'amour eternel

第21章 淡い想い出



「愛?どしたー?さっきからボーッとしてるけど」


「あ、ううん!

色々少しだけ思い出してた」


「そっか」



ふっと笑って私の手をギュッと握る猛司にキュンと心が温かくなる。




【ヤったからってもう彼女気取り?】



こんな感じで始まった、私の恋。


沢山泣いた。

沢山心を痛めた。



でも。



沢山笑った。

沢山優しくなれた。

沢山幸せだった。



――――それは、きっと……



「猛司?」


「んー?」


「ずっと、仲良くしていこうね?」


「バーカ」


「バッ……!?」


「当たり前だっつの」



優しく目を細めて私の頭をポンポンと叩く猛司の手を取り




……これからも、猛司の隣りでずっと手を繋いで居られますように……




心の中で願いを込めて

猛司の手をギュッと握った。




「猛司、大好き」


「ふっ。知ってる」







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