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＊猛司side＊


前から歩いてくる学生２人に


……あっ。


思わず目が止まる。


チラッと愛の方を見ると、横顔からでも分かるくらいその学生達を懐かしそうに見てて


それが、余りに分かり易くて思わず笑みが零れる。


ったく。

分かり易過ぎだっつの。



「…内緒の付き合いだったじゃん」


と口元を尖らせて言う愛に



「アイス食べたいね？」



笑って誤魔化す俺に、愛は『もうっ！』と拗ねて肩パンチ。


拗ねさせておきながら思うのは変かもだけど



愛の拗ねた顔が、堪らなく可愛く思えてしまう俺。



「何で笑ってんの？」


不思議そうに顔を覗き込んでくる愛が可愛くて可愛くて


「別に？」


またもや誤魔化しながら、愛の頭をポンと軽く叩く。