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histoire d'amour eternel

第25章  seasons





七夕の笹が心地よくサワサワと風に唄う頃


夜空に咲く大輪の花。


パァッと綺麗に咲いてはチリチリと儚く消えてく様を見上げ


ギュッと繋ぐ手に力を入れる。


散りゆく様が何だか寂しくて。



「ねぇ…」


「なに?」


「私の事…好き?」




想いを辿る。



「でなきゃ、今ここに来てないよ」



辿り着いた想いと共に


そっと抱き寄せられ、肩かた伝う温もりに


また、パッと咲いた夜の大輪の花と共に想いは咲き乱れる。








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