
histoire d'amour eternel
第25章 seasons
深い繁りの中に、差し込む優しい陽の光を沢山吸いながら
黄金色に自身を輝かせる木々。
葉の1枚1枚が金色で、まるでその様は金の雨のように舞う頃。
少し、肌と冷たく掠る風と共に
2人の間にも少しだけ、冷たい風が吹き荒れる。
「……好きだよ」
風と共に飛ばされないように
心にちゃんと届くように、囁く。
「俺も、好きだよ」
言葉と共に躰を優しく包み込む温もり。
降り注ぐ金の葉と共に、柔らかい雨が降り注ぐ。
それらをしっかり受け止めながら
愛してる。
そっと、心で呟いた。
