
histoire d'amour eternel
第28章 紫丁香花
「バレバレだっつーの」
なんて、ニヤリと笑いながら
君は何故か私の鼻を掴んで、ムギュ。
「あ…あの……?」
「得意気になると鼻の穴広がるとこ
ほんと、変わんねーな?」
フフッと目を細め笑いながら、私の鼻を掴んでた手をそっと離し
「プッ‼鼻、真っ赤っ赤」
「鼻摘まんだからでしょ!?」
「大丈夫」
「な、何がよ」
「鼻、赤くても十分可愛いから」
「………。」
めっちゃ笑いながら言われても、全然説得力無いんですけど?!
―――――でも。
私の癖。
私自身でさえ気づいてなかった癖を気付いてくれてた事が何だか嬉しくて
「可愛いなら、まっ、いいか」
なんて、許してしまう
単純な私。
