
histoire d'amour eternel
第28章 紫丁香花
名前の如く、綺麗な紫色した花びらを風に靡かせながら
ピンク色を失った木々を優しく彩付かせるかのように咲く、紫丁香花。
そんな紫色の紫丁香花と肩を並べ、気持ち良さそうに揺れてる
白い花。
「あれ、何の花?」
綺麗に並び咲く紫と白の紫丁香花に歩み寄りながら
学生時代、園芸部だった私に問う君に
「あれも、紫丁香花だよー♪
紫と白があるんだよ!」
ちょっと得意気に応える私。
でも、そんな私の
「お?今ちょっと得意気になったっしょ」
「あ、バレた?」
得意気になってた事なんて君にはお見通しで。
