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histoire d'amour eternel

第30章 熱中症

嬉しさが顔に滲みでちゃって

隠そうとするんだけれど、頬の筋肉が言う事をきいてくれなくて

どんなに力を入れても、頬筋が緩み

やっぱりニヤけちゃうあたしの顔。



そんなあたしの隣りで、長くスラッとした脚を組み

膝の上に肩肘付いてあたしの顔を覗き込み



「で、?」


「え?」


「お前が引き留めるなんて珍しいし。

何か話、あるんだろ?」


「ッ、」



優しく目を細めながら、帰ろうと言った君を引き留めた“確信”に触れようとする君。



その言葉で、あたしの心は再びドキドキバクバクと激しく動悸。






――――――でも。






きっと、話を振ってくれた今がチャンスなんだ…‼


このチャンスを活かさなきゃ、タイミング逃しちゃうかもしれない‼





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