I'll protect you.
第12章 不安
『はぁ…』
大袈裟な溜め息をつきながら
バスから近い海岸に腰をおろしていた
…私が悪かったのかな?
いや、でも私はみらいちゃんも一緒にってだけで
コウキ君が怒るようなことは言ってないはず…
じゃあ、一体どうして…
考えても答えは出るわけもなく
ただ夕日に反射してキラキラ輝く水平線を眺めた
…なにが悪かったかはわからないけど
怒らしたことにはかわりないよね…
バスに戻ったらちゃんと謝ろう…
すると私の背後から誰かが歩いてくる音が聞こえた
「休憩中?」