
I'll protect you.
第13章 嘘
コウキ君は焦っていて
動きがなんか…変…
「えっと…俺…
みらいをこの秘密基地に連れてくるのかと思ったんだ…
でも、ここは俺らだけの秘密だし…教えたくなくて…
さっきカナとも言ってたんだけど…
ユウは一度もこの秘密基地にみらいを連れてくるなんて言ってないし、
ただ遊びたいって教えてくれただけなのに勝手に勘違いしてごめん!」
大きくジェスチャーをしながらコウキ君が一気に喋った
その必死さに安堵感がこみ上げる
よかった…
ただの勘違いだったんだ…
『ううん。私こそごめんね…
ちゃんと伝えられなくて…
コウキ君がそうゆうことで怒ってたって聞けてよかった』
私とコウキ君が笑顔で話してる後ろで
一人、曇った表情をしていたシン君に
その時私は気付けなかったんだ…
