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I'll protect you.

第14章 友情




『…コウキ君……』


一歩一歩近付いてくるコウキ君に
私は後ろにのけぞってしまう


「二人で帰ろ。

みらいはシン達と帰るって」


『…なんでコウキ君は私と帰るの…?

シン君達との方が楽しいよ…』


そうだよ…

私なんかと帰っても楽しくないし

コウキ君はみんなといた方が絶対楽しいに決まってる…




「俺はユウと帰りたいんだ!!!!

絶対にユウを一人になんかしない!!!!」






コウキ君は私に向かって大きな声で言った

その顔はとても苦しそうで…でもとても真っ直ぐな目をしていた


コウキ君はゆっくり私の傍まで来て私の頭をぐしゃぐしゃになるくらいに撫でた


そして



「俺はユウの味方!!」



満面の笑みでコウキ君は言った

まるで太陽みたいに明るい笑顔
コウキ君の想いをそのまま表しているみたい


コウキ君の真っ直ぐな気持ちが
寂しくて冷えきった私の心を溶かしていく


みんなが私を捨ててしまうんじゃないかって毎日不安だった


だけど…


コウキ君のおかげで目が覚めた



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