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I'll protect you.

第14章 友情



それから、コウキ君は私が泣き止むまで待っていてくれた

久しぶりに誰かと家までの道を帰れることが嬉しかった

階段を降りて下駄箱で靴を履き、
玄関を出ようとしたその時……






『おっそ〜い!

コウキ君のことずっと待ってたんだよ〜!』





校門の前で大きく手を振ってこちらに走ってくるみらいちゃんがいた




…帰ったんじゃなかったの…?


シン君とカナは…?



『もぉ〜、なにしてたの!?

ユウちゃんもいつも一緒に帰らないのに今日は帰るの?』


…いつもみんなと帰ってたのは私だし…

イライラする…


文句の1つでも言ってやろうと思ったがコウキ君が遮った



「みらいに関係ない

じゃあな」


そう言って私の腕を掴んでコウキ君は歩き出した




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