
I'll protect you.
第15章 限界
『さっき、みらいちゃんと話してる時…
コウキ君がドアの所にいたの…
だから、みらいちゃんがコウキ君のこと好きだってこと知られちゃったと思う…』
…隠しておきたいことってあると思うし、
私だってみらいちゃんに言えないことがいっぱいあるから
…悪いことしたなって思ったんだ
『コウキ君は私の気持ち知ってるよ。
ユウちゃんが転校してくる前からね』
…そんな前からコウキ君知ってたの!?
…もしかして……みらいちゃんの気持ちをコウキ君は知ってたからバスであんなに怒ったのかな…
コウキ君があの時、言いかけたことはこのことだったのかもしれない
『…ただ、コウキ君と仲良くなりたかったの。
そしたら、ユウちゃんが転校してきてみんなと仲良くしてたから私もその中に入れてほしかっただけだったんだ。
だけど、コウキ君はユウちゃんのことばっか言うから…
だんだんユウちゃんが羨ましくなってきて…
ユウちゃんが一人になるようにしてた…。
だけど、昨日
普段怒らないシン君に怒られて本当に怖くて、私は間違ってるって言われて
でも、認めたくなくて、さっきあんなこと言っちゃったの…
ごめんなさい…。』
みらいちゃんは、私にごめんなさいと何度も何度も言った
そうだったんだ…
本当のこと聞けてよかった…
これで私達
本当の友達になれるかな?
