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I'll protect you.

第16章 夏休み



「台風のせいでここも壊れてる!!!」


そう言ってカナは考え込んだ


「床に穴があいてるのは危ないよな…

板でなんとかする?」


シン君とカナは真剣に話し合っている




それなのに…



「なぁなぁー!ユウこれ見てみろよ!

すんげぇ昆布!!!」


そう言って長い昆布を振り回して遊ぶコウキ君


『遊んでばっかいないで手伝ってよ!』


私がそう言ってもコウキ君は昆布で縄跳びをし始めて一切話を聞いていない


『もぉ~…』


あんな楽しそうにされたら注意する気にもなれないよ…


「遊ばしときな。楽しそうだしさ」


後ろからシン君は笑いを堪えながら言った


『シン君…コウキ君が一人で遊んでる可哀想な姿を見て楽しんでるでしょ!?』


「あ、バレた?」


そう言ってまた笑い出した


『みんな腹黒いよね…』


私は誰にも聞こえないくらい小さな声で呟いた


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