I'll protect you.
第16章 夏休み
さっきからドキドキしっぱなしでみんなと上手く話せないよ…
少し頭を冷やしたくて私は一人、海へと向かった
海までの道のり、頭に浮かぶのはシン君のことで…
転校してきた日のことを思い出す
教室の後ろから3番目の窓側の席で
一人笑いを堪えてたシン君
あの時から…
私はあの優しい笑顔に夢中だった
それから…
いろいろなシン君を知って
シン君の誰にでも優しいところ
大人っぽいところ
味方でいてくれること
今更考えなくたって十分わかってたけど…
シン君は、いつも私のことを見守って正しい方に導いてくれた…
はじめて会ったときから
きっと私はシン君に惹かれてた…