I'll protect you.
第16章 夏休み
あれから……
「ユウ、サガリ焼けたぞ!」
「俺が育ててた玉ねぎ誰が食った!?」
「各自、肉たちを育てよ!」
ジュージューと美味しそうな音と匂いが空腹だったお腹をさらにグーグーと鳴らせる
そんな中でも…
私は隣に座っているシン君から目を離せないでいた
「ユウ、食べないの?
コニク美味しいよ」
シン君は私のお皿にコニクを入れた
…シン君にとっては何気ないことかもしれないけど、
私の心臓は駆け足になっていつものように接することができない…
そんな私を心配したのかシン君が私にジュースを注いでくれた
『…ありがと』
もっと可愛く言えたらいいのに、恥ずかしくてこれ以上のことは言えなかった
「どーいたしまして!」
シン君はニカッと笑ってトングをカチカチさせながら言った
…キュンッ
一気に頬がボッと熱くなった