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I'll protect you.

第16章 夏休み



テントに戻って、シンと二人で食べた食器を片付けたり、炭の処分をしたりしている間に二人が帰ってきた



二人は何事もなかったかのように振る舞っていた

最初は何かあるじゃないかと疑っていたが、

さっきあまり話さなかったユウも今は普通に話していて


それだけで俺の心は満たされた


だけど…


「ユウ、端は朝方寒いから真ん中の方で寝たらいいよ

どこがいい?」


テントの中でみんなで寝る場所を決める

俺が狙うのはユウの隣!

こい!こい!こい!


『私…寒くても端でいい……

隣はカナがいい……』



…え


なんでカナ…?


「俺!?」


カナが目をこれでもかと開いで自分を指さしながら驚いた


「わかった、じゃあ俺ユウの隣で」


最初は動揺していたカナもすぐに寝袋を出してユウの隣に布団をひいた



…そんなに俺らと隣はイヤだったのかな…


いつも、ユウの傍にいるカナ


ユウを大きな優しさで支えているシン



…じゃあ



…俺は?




俺はユウになにもしてやれていない…









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