I'll protect you.
第16章 夏休み
「ありがとうございます!
助かりました!」
私とシン君は店員さんにペコッとお辞儀をして歩き出した
隣を歩くシン君を横目で見つめる
シン君が来てくれなかったら私は今でも悩んでただろうな…
『シン君…さっきはありがとう』
シン君と視線が絡まって心臓の音が大きくなる
私の心臓のことなんてお構いなしにシン君は優しく目を細めて笑う
…キュンッ
…その笑顔、好きだなぁ
シン君の一つ一つの仕草、表情
たまに見せる無邪気さ
自分をしっかり持ってる意志の強さ
いろいろなシン君の一面を見てみて
私のシン君への想いは確かなものへとなっていった