I'll protect you.
第16章 夏休み
片付けも終わりみんなでのんびり過ごす
アイスを片手にベランダでたわいもない話
するとカナのお母さんが叫んだ
『花火やるよー!!』
無邪気にはしゃぐカナのお母さんはまるで子供のようだ
「子供かよ!俺でもそんな騒がねぇわ!」
そう言ったカナもお母さんと同じ顔してるよ…
『「親子だなぁ」』
私とシン君の声が重なる
驚いてシン君の方を向くとシン君も同じように私を見た
一瞬目があっただけ
それなのに、その一瞬の時間がすごく長く感じた
友達同士なら別に目が合ったことくらい気にしないよね
だから、きっとシン君は私と目が合ったくらい
どうでもいいに決まってる
…だけど
どうしてシン君の頬がほんのり赤いの?