I'll protect you.
第17章 気持ち
初めて見る夜の海
少し肌寒い波風
いつも見ている昼間の海とは全然違う
月の光が水面をキラキラと輝かせる…
『「綺麗だなぁ」』
同時に同じことを口にした私達
自然に顔を見合わせるとシン君の深い青の瞳に私が写った
「…ユウは今楽しい?」
シン君がなんでこんなこと聞くのかはわからない
でも、私は迷わず言えることがある
『みんなのおかげで笑っていられる
みんながいてくれたから今すっごく楽しいよ!』
私の素直な気持ち
みんながいなかったら泣いてばっかの毎日だった
そんな私を支えてくれたのはみんなだよ…
シン君は私の答えを聞いて微笑んだ
「…俺も。
この四人の誰か一人でも欠けちゃダメなんだ
四人全員揃ってこそ本当の楽しいだよな!」
そう言ってシン君は私の頭を撫でた