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I'll protect you.

第20章 高校生




現に、女子たちがあいつらを見てコソコソ話している


そんなのも知らない鈍感なコウは



「シン!!大変だ!!

住民票忘れた!!!」



コウは一人静かな教室で窓側と廊下側の離れた距離で俺に話しかけてくる



…そりゃあな


さっき家に入った時、
テーブルに置いてあったもんな




「だろうな。

お前が忘れると思って

テーブルの上に置いてあったやつなら

全部俺の鞄の中だ。」



コウは勢い良く立ち上がり俺のところまで駆けてきた



「次忘れたら、お前が大好きな

お布団を水でビショビショにしてやるからな」



「っ…!!

頼む!それだけはッ…!!!」



俺らの会話を終始聞いていたカナが突然笑い出した



「だから引越しの時の荷物に水鉄砲入ってたの!?」



静まり返っていた教室にドッと笑い声が溢れた



…その日から、俺達は



おバカ三人衆の称号を得た



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