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I'll protect you.

第21章 初恋の人




『あ…シンく…心!


なにかご用かしら?』



みんなの視線が痛い…


とうとうシン君の存在がみんなにバレちゃったな…


明日からのお昼はおバカ三人衆からシン君の話に変わるのかな…




「目大丈夫かなと思って見にきただけ」




そう言って満面の笑みで微笑んでくるんだから…



私達完全ノックアウト



みんな手で口を隠しながら興奮している


そりゃあね、カッコイイもんね…



『もう大丈夫!

わざわざありがとうございました!』



みんなに見られてるとなんか恥ずかしいじゃん…



「おー、本当だな


あんま腫れなくてよかったよかったー」



シン君は私の身長に合わせて腰をかがめて私の目をガン見



近い…///



その時…




「見つけたぞシン!!!!


数学の宿題を今すぐ見せてくれ!!」



…ん?この人…




おバカ三人衆の一人じゃ…




「明日、パン買ってくれるならいいよ。


てか、昨日も見せたよな…?」




シン君の威圧感ハンパない…


シン君とこの人仲良かったんだ


知らなかったなぁ





「シンどこだ!?

数学の宿題が!!俺今日あたるのにーッ!!」



廊下からまたシン君の宿題を求める声が廊下から響いてくる



その足音は次第に大きくなってきてとうとう私のクラスの中まで入ってきた



「コウより俺の方が大事だ!!!


シン!俺に貸してくれ!」



「じゃあ、お前も明日俺にパンね。

カナはメロンパン、コウはいつものチーズ蒸しパンな。」




今…





カナとコウって言った…?




嘘だ…




この可愛い顔の人はよく見たらカナに似てるかも…






でも、この黒髪の爽やかなイケメン君が





コウキ君だって言うの…?







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