テキストサイズ

I'll protect you.

第21章 初恋の人




「俺だって提出するんだぞ!?」



「俺だって提出するわボケ!!!」



後ろでギャーギャー騒ぐ二人を見ることができない



「そーいえば、なんでシンがこのF組にいんだよ?」



カナらしき人がシン君にそう問いかけると、
シン君は私の頭に手を置いた



「こいつに用あってさ」



すると、カナとコウキ君は言い合うのをやめて静かになった



「シンの友達?」



コウキ君が私をガン見したと思ったら、
私とカナを交互に見た



「なんか…カナに似てるね…」



コウキ君の言葉に反応してカナも私を見た



いつ見ても可愛いなぁ〜カナは…



カナの顔にうっとりする…




「…名前は?」




カナの低い声に背筋がゾワゾワする



『藤宮です…』




『俺は橘 奏斗

よろしく!』




カナは可愛く笑って見せる




10年振りだね、カナ



ストーリーメニュー

TOPTOPへ