
I'll protect you.
第22章 ユウと優
食べた食器をみんなで片付ける
シンが洗って、涼太が拭く
俺は食器を棚にしまった
飯を作ってくれたコウに絶対に片付けなんてやらせない
これが俺達の暗黙のルール
片付けが終わり全員が狭いワンルームに座る
何から話せばいいのか考えた
涼太を呼んだけど涼太が口を割らないかもしれない
どうする…
すると涼太が沈黙を破った
「奏斗、なんで優ちゃんに近付いた?」
意外な質問に目が点になる
そうか…こいつは知らねーのか
俺らが親戚だってこと…
「昔の話になるけどいいか?」
