
I'll protect you.
第23章 月曜日
スタスタと俺とカナに歩み寄ってくる四人
ユウをジロジロとなでるように見る
「優ちゃん、また違う男に手出したの〜?
いつもこうなるのわかってるのに懲りないね」
そう言って喉を鳴らしながら笑う、いかにも喧嘩しに来ました風な人達✕4
耳にはもう開けるとこがないほどのピアスの赤毛
染めた生え際が黒くなってる金髪キモロン毛
清々しい眉なし坊主
一人だけ、普通の男子高校生のようなメガネ君
嫌な予感しかしない…
すると、俺の後ろに隠れていたユウにキモロン毛が言い放った
「本当、優ちゃんは学習能力ないよねー
今回はこんなイケメンな彼連れてきちゃってさー。
優ちゃんのせいで、何人が痛い思いしたのかなー?」
ユウが俺の背中にピタリと張り付いた
その体は小刻みに震えていて、今までにもこんなことがあったんだと悟った
怯えるユウに、キモロン毛は話をやめない。
口を開けば、
《お前のせい》
《 言う事を聞かないから》
《だから、みんなが傷付いた》
いつもそうやって
ユウを縛ってたのかよ
今までもこうやってユウを…
「絶対許さねぇ!!!!!」
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