無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ユウの泣き声と、鈍い音がその場に響きわたった。



殴られたコウは、何事もなかったかのようにニッといつもの笑顔を見せる。



でも、コウの口が切れていて歯が真っ赤に染まっている。



…こいつ




正気じゃない…。



するとコウは、待ってましたと言わんばかりに坊主の胸ぐらを掴んだ



｢これって、正当防衛だよね？


俺、何もしてないのに殴られたし。


自分を守るために俺はお前を殴らなきゃな。｣





コウは迷いもなくそいつを殴った。






何度も何度も






ぶつける宛のない思いを晴らすかのように