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I'll protect you.

第23章 月曜日

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ユウの目を塞ぎ続けて15分



さっきまで、イキがってた四人組がすでに虫の息状態。





ロン毛の髪を掴んで何かを聞いている我らのボス。




さすが、空手経験者…



伝説の白帯と言われた我らのボスは、引退してからもその名はまだ健在だ。


最後に残ったユウの兄さんは、シンを見て後ずさり、既に逃げ腰…


今回ばかりは、相手が悪かったな…


シンは、ゆっくりユウの兄さんに近付いた。







「カナと涼太を殴ったのはお前か?」







俺らの前に立っているシンの表情は見えないけど、この声色でシンの感情が読み取れる。



今まで一緒にいて、


こんなシン見たことない…


初めて見るシンは仲間の俺らですら、恐怖した。



そして、シンはユウの兄さんの胸ぐらを掴んで軽く持ち上げた。





「ユウに何をした…ッ!!!!!」




そんなシンにユウの兄さんは、首を横に振った




「な、何もしてないッ!!


優助けてくれッ…優ッ!!!」




あんな最低なことしたのに、自分がやられそうになれば必死こいて許しを請うとは…



反吐が出る




でも…




俺はユウの目を塞いでいた手をゆっくりと外した。



…決めるのはユウだ




『ッ!!』



この光景を見たユウは手で口を覆った。


さっきまでいた四人組はボコボコにされてるし、


ユウの兄さんを血祭りにしようとしてるシン。


…女の子には刺激が強過ぎるよな



それでもユウは目を背けず今の状況を受け止めた。









『シン君…その人を離して…』



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