I'll protect you.
第23章 月曜日
ユウの言葉を聞いて、シンはゆっくりユウの兄さんを離した。
…やっぱりユウならそう言うよな
なんとなく予想はしてたけど、まさかな…
そして、ユウはシンとユウの兄さんの間に割り込んでユウの兄さんを見る。
『もう、言いなりにはなりません…!!
秘密をバラすならバラせばいい。
みんながいれば、
そんな脅し怖くありませんから!!』
ユウの兄さんをキッと睨み付けながらユウは言った。
その言葉にユウの兄さんは怒り奮闘
だけど、何もできないユウの兄さんを見て俺とコウは指をさして大笑いしてやった。
ユウは俺らの方を向くと、笑顔でガッツポーズ。
言ってやったぜ!! と言わんばかりに、俺らの方へと駆け寄ってくるユウの無邪気さに俺らは心臓をぶち抜かれた。
かっ…
…かわいいな、オイ!!!?
俺とコウは顔を見合わせなぜか握手。
自分たちのよくわからない行動に、お互い苦笑いするしかなかった…
シンはメガネ君の大事な眼鏡を壊してしまったことに気付いて青ざめていた。
「メガネ君、ごめん。
眼鏡壊しちゃったから弁償するわ…」
敵のはずじゃ…
とも、思ったけれど気にしない気にしない…
「シン、帰ろうよ…」
シンは俺の言葉を聞いて俺の方にクルッと体を向けた
「よし。みんなで帰るか!」
そう言って、夕日をバックに極上の笑顔で俺らを見るシンは、なんだか神々しい。
「おう!」
「ユウも一緒に帰るぞー」
『うん!』
「涼太お前さ、明らかに邪魔じゃね?」
「仲間に入れてくれてもよくない!?」
10年振りの四人+αで、家へと帰った。