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I'll protect you.

第25章 戻ってきた時間

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通勤ラッシュで、ギュウギュウ詰めになりながら電車に揺られる。



「へぇー!同じ駅だったんだ。

しかも、家もそんなに近かったのか

よかったな!」



マスクをしていて表情はよくわからないけど、カナの目が少し上がって細くなっている。

きっと、今カナは笑ってんるんだな…



するとカナはこれでもギュウギュウ詰めなのに更に近くに寄ってきて、私にしか聞こえないくらい小さな声で言った



「ユウの家族のことで話があるんだ。

今日、放課後空いてる?」



『掃除が終われば空いてるよ。』



「わかった。終わるまで教室の前で待ってる」



カナはそう言って、一歩後ろへ下がった。


170cmあるかないかの小さな身長だけど、隣にいるカナはやっぱり男の子なんだなと実感…


でも、顔は本当に誰が見ても美人さん


今度、メイクして遊んでみたいなぁ…



そんなこと考えているとあっという間に、目的の駅に着き学校へと歩いた。



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