I'll protect you.
第25章 戻ってきた時間
…この声は
私が振り返る前に、ガッチリ腕をホールドされてそのままF組の教室に強制連行。
窓と壁の角に追い込まれると、楓は私の肩を揺さぶりながら言った
『あんた、カナちゃんとどうゆう関係なのよ!?』
…か、カナちゃん?
そんな名前の友達いたかな…?
『カナちゃんって誰?』
私の言ったことが気に入らなかったのか、楓は眉毛をピクピクさせながら私に言い放った
『C組の橘 奏斗くんよ!
さっき仲良さそうに電車に乗ってるの見てたんだから!
言い逃れはさせないわよ!』
あ、なんだカナのことだったんだ…
てっきり、カナちゃんって女の子のことかと…
すると、廊下から誰かの大声が響きわたった
「「俺が先だーーーーーッ!!!」」