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I'll protect you.

第26章 お兄ちゃん

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*カナside*


HRが終わってシンとコウは部活ジャージに着替えて各自、部活へと向かう。


体育館に行くコウと別れて、グラウンドへ行くシンと一緒に廊下を歩く。


F組前で俺は立ち止まってシンに声をかけた。


「部活頑張ってー。

家帰ってきたらLINEしてくれ」


「わかったー」


シンは部活の友達と合流して階段を降りていった。


暇になった俺は後ろの扉からF組を見渡す。


F組の教室を掃除している男子四人とユウを含めた女子三人。


イスを台にして一生懸命黒板を消しているユウに、ちょっかいを出す男×2


…なんだあいつら。


「藤宮!最近太ったんじゃねーの?」


「それ俺も思ってた!

マジ最近足太くなった!」


『えぇ!?嘘!?』


そう言って、ユウのわき腹をツンツンと啄く。


なにあの男共。


下心丸出しすぎて爆笑なんだけど。


まずさ、触りすぎ






「ユウ!

掃除まだ終わんないのー?」




俺の声に男二人が一斉に俺を見て、そそくさと掃除をやり始めた。



ふっ…ちょろいな。



『ごめん、カナ!

まだ黒板半分も終わってない!』


ユウは両手を顔の前で合わせて申し訳なさそうに俺を見た。


そして、不敵に笑った



んー…まさか…





『カナお兄ちゃん、手伝って♡』






ですよねー!






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