I'll protect you.
第27章 過去
よくわからんけど、危ない
ユウがどうのとかじゃなくて
俺が危ない
「ユウ、風呂入って来い
明日も学校だし風呂入りたいだろ!
バスタオルと着替えは洗濯機の上に置いとくからそれ使ってくれ!
それじゃあ、いってらっしゃい!」
『え!?ちょっとシン君!?』
状況を掴めていないユウを半強制的に脱衣所へと押し込んだ。
俺は、バスタオルと着替えを取りにリビングへと戻って、廊下と部屋を繋ぐ扉を閉めてそのままドアに寄りかかった。
「〜〜〜〜カッコわりぃ……」
なんでこんなに焦ってんだろ……
でも、こうでもしなきゃ俺はユウに何をしてたかわからない……
ケダモノ同然だな……
俺ってこんな余裕のない人間だっけ?
いや……
「ユウがあんな顔するからだろ……」
俺は自分の事を冷静な人間だと思っていた
でもそれは、
俺の勘違いだった。