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I'll protect you.

第28章 いつもずっと



「ユウにお礼言ってくるけどコウどうする?」


カナは既に食べ終わっていて、りんごジュースを飲んでいる。


「俺まだ食べてるから後で行く!」



りょーかい!と言ってカナは教室を出てユウのF組へと向かった。


俺とシンだけの空間。


弁当を食べている俺にシンが小声で話してくる



「ゴールデンウィークさ……

結局、アイツ来るのか……?」



「…ブフッ!!」



「汚ねーな。

誰かティッシュ持ってなーい?」



シンはクラスメイトからポケットティッシュを受け取ってこぼれた飯を拾って投げた



「へぇー。来るんだ」


シンの質問が図星過ぎてどう対処していいかわからない……


下手なことも言えないし、素直に言える訳ねーし…


そんな俺を見て楽しんでるシンに無性に腹が立つ…


でも、シンの顔から笑顔が消えた




「お前、アイツのこと放ったらかしにし過ぎ。

きっと不安だと思うぞ?

たまには連絡してやれよ」



シンの言うことは正しい。

シンの助言に何度救われたかわかんないくらい……




「わかった……

今日連絡してみるわ……」



そう言って、俺は教室を後にした





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