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I'll protect you.

第28章 いつもずっと

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F組の教室の前


楽しそうに話すカナとユウの声、たまに周りの笑い声が聞こえたりしている。


それは、廊下にいる俺にもよく聞こえた


入るに入れない雰囲気…


どーすっかなー…


時間を潰そうと周りを見渡すと、友達が歩いてるのを発見してそいつらと少し世間話。


しばらくして、シンがF組に来たので、一緒に教室へと入った。


和気藹々とユウ達と話しているカナ。


「いいな!それ!

俺は暇だから全然行けるぞ!?」


『ほんとにぃー!?

じゃあ、遊ぼ遊ぼ♪』



……いつの間にかユウの友達と仲良くなってる…


すると、カナは俺らに気付いたのか手を軽く上げてニッコリ笑った



「おー!シンとコウ良いところに来たな!

ゴールデンウィークみんなで遊ぼうってよ!

お前らも来るかー?」



……よりによってゴールデンウィークかよ…!


俺もみんなでワイワイしたかったけど…


こればっかりはしゃーないな。




「俺は部活あるからな…

多分無理だな」



シンの意見に便乗しよう。
その方が、なんも言わなくていいし…



「俺も部活あるから無理だー」



カナはそうかぁ…と少し残念そうに肩を落としていた


…ごめん、カナ

部活あるのも本当だけど違う理由が……



『…あの!』


その声に、みんなが一斉にその子を見た


ユウの親友の楓って名前だったかな…


楓は、上目遣いで俺とシンを見ながら少しわざとらしく言った


『じゃあ、夜とかは空いてないんですか?

私達、昼間から遊んでるので部活終わったら合流なんてどうですか?

ダメ…ですかね……?』



……余計なことを…!!!


シンは、…どうする?と言わんばかりに目で訴えてくる



「ごめん、夜も無理なんだ」





友達より恋人の方が大事ってみんなが口を揃えて言う言葉



心の中で何度も唱えた。



そうでもしなきゃ、俺はまた……



友達を選んでしまうから……


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