
I'll protect you.
第29章 GW
すると、玄関の鍵が開く音がしてシンが顔を覗かした
「お邪魔だったかな?」
シンは当たり前のようにズカズカと家に入ってきて、ベッドに寄り掛かって座った
『やっと来たー。待ちくたびれたよー』
「すぐ帰るけどな」
俺はシンの分の麦茶を入れてテーブルに置いた
「サンキュー。
カナも風呂入ったら来るってよー」
──りょーかい、と言って俺はテレビを見て笑った
『そうだ!心!
今日のあの子は彼女さん!?』
……彼女?
シンに彼女…!?
するとシンは顔の前で手をぶんぶんと横に振った
「あー、違う違う
友達に服見立ててほしいって言われて一緒に選んでただけー」
なんの話かさっぱりわからん…
その時
……ピンポーン…
