
I'll protect you.
第29章 GW
シンが俺の背後から顔を覗かせながら言った
「カナ、鍵でも忘れたの…か……って……」
シンはユウを見て少し焦っていた。
俺らのこと、シンは全部知っているから。
未来がユウのことをどう思っているのかも…
『なになに!?
カナ来たの!?』
未来が玄関に来ようとするのをシンが何とか未来に話しかけて防ごうとする
「学校の友達。
コウに相談があるみたいだ。
コウ外散歩してくれば?
俺らいちゃ悪いし。」
でも、未来が……
──────その時だった
口を手で覆って目から涙を流しているユウ
『ごめんなさい……!』
ユウはそう言って走って行ってしまった……
