
I'll protect you.
第29章 GW
ドアを挟んですぐ近くの場所から着信音が流れたと思うと、すぐに着信を拒否された。
……やっぱいるんじゃん
「…ユウ
俺だよ。光輝」
ユウからの返事はないけど俺は話を続けた。
「ユウ出てきて。
逃げてちゃダメだよ。
……シンのこともね」
…ガチャ
『コ…ウキ君……
私……もうわかんな…い…っ』
ユウはその場に泣き崩れて地べたにヘナヘナと座り込んだ
俺もしゃがみ込んでユウに目線を合わせた
「ユウ。
ゆっくりでいいから
ユウが思ってること話してくれないかな?」
ユウは何も言わずただ頷いた
