
I'll protect you.
第29章 GW
ユウの部屋でテーブルを挟んで向かい合って座る
何も言えないでいるユウ
それでも、俺はユウから言ってくれるのを待った
ポケットの中で何度も震える携帯をギュッと握り締めながら自分がとった行動はどれだけ酷いことなのかを実感した。
それでも、俺は不思議と
後悔はしていなかった。
帰ったら、未来に本当のことを言おう
だけど……
もしも……
未来が泣いたら…
ユウと一緒にいないでほしいと言われたら…
俺はどうしたらいい……っ
またユウを失うのか……?
いつでも俺だけを見てくれた未来を裏切るのか…?
答えがでない
