テキストサイズ

I'll protect you.

第6章 本音



カナは優しく私を抱きしめた
背中をポンポンと叩いて私を落ち着かせてくれる


そして





「今までよく頑張ったな」




カナの声だけが広いリビングに響く




「親がユウを見てくれなくても

俺は俺の知ってるユウを信じる。

これからもずっと俺はユウの味方だよ。

約束する」


カナの言葉一つ一つが心にしみる

何よりも、信じると味方だと言ってくれたことが嬉しくて自然と涙が流れた


カナは泣く私をあやすように
頭を撫でながら続けた


「だから、ユウは一人じゃない

一人が嫌ならいつでも来い。

俺らは家族なんだから。

居場所がないなら俺が居場所を作ってやる」




『居場所…?』



「そう。

さっそく居場所を作りに行こう!」


カナは私の腕を掴んだまま外に出た


ストーリーメニュー

TOPTOPへ