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I'll protect you.

第30章 異変

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『はぁ…』



今日何度目の溜息だろう……


結局、楓と遊ぶ約束をしてからずっとこんな感じ…


体もダルくて、頭もボーっとして何も考えたくない


シン君と一緒に学校に行けないだけでこんなにつまらないものなんだな…


シン君、今日はどうしたのかな……?



『はぁ……』




「今ので20回目」



カナは紙パックの野菜ジュースを飲みながら私が溜息をつくたび指折り数えていた



『数えないでよ…』


「昼の間だけで20回って1日何回溜息ついてんだろうね?」


そう言って、カナはイスに凭れながらストローからチューと野菜ジュースを飲んでいる


少し膨れた頬が可愛いななんて不覚にも思ってしまう


『ねぇ、カナ…

シン君学校来た?』


私の質問になぜか楓が私とカナの方を勢い良く見てくる


そんなのもお構いなしのカナは、知ってか知らずか少し声のボリュームを上げた



「来てないよー」



カナは真っ直ぐ楓を睨み付けるように言い放った



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