I'll protect you.
第31章 近い⇔遠い
楓が去ったあと、誰もいない階段で私とカナだけになっていた
『カナなんでここに……?』
こんなところ移動教室でも通らないのに……
「あー。
屋上でサボろうと思って来たらなんか修羅場ってた」
『サボろうとしてたの……?』
「あ…。いや、違う。
外の空気を吸いに…みたいな?」
嘘だな……
私はカナの背中を押して移動教室へと向かった
「おいおいおい!?
俺そっちじゃねぇって!」
『どうせ私と別れてから屋上行く気でしょ!?
そうはさせないんだから!』
抵抗するカナを無理矢理C組に押し込んで私は自分の移動教室に向かった