I'll protect you.
第31章 近い⇔遠い
カナどうしてここに…?
楓はカナを見るなり一歩後ずさり、明らかに怯えていた
そんな楓にカナは一歩ずつ楓に詰め寄った
「……で、ユウに何の用?」
『……なんでもないよ!
ごめんね。心配かけて
もう知ってると思うけど、
私ね、心くんのことが好きなんだ。
それで、昨日のあの場面見てたら
二人は付き合ってるのかなって気になったの
ただそれだけだから!』
本当にそれだけなの……?
さっきの楓はこんな軽いことを聞いてたんじゃないような気がするんだけど……
もっと
深い意味があるような……
「……。
良かったな。
こいつらは付き合ってないよ。
わかったならもう行け」
『呼び出したりしてごめんね!
またあとでね!』
楓はさっきまでの楓が嘘のように、
いつもの楓に戻っていた