I'll protect you.
第32章 クマVSバカ3人+神
「人を好きになることはいい事だよ。
ずっと傍にいたいと思える人と出会えたんだ。
幸せなことだろ。
でも、そう思えた人を失うな。
全員幸せになることは今はできない。
でも、いつか……
あの時はああだったって笑って話せる時がくるから
シン、
自分の気持ちをこれ以上閉じ込めるな」
シンが俺にこんな話をするのは初めてで
いつも俺の相談ばかりだった。
でも、今回は違う。
ずっと追ってきたシンの背中を掴んだような気分
「さすが恋愛マスターだな
サンキュ」
これでやっと、俺もシンと肩を並べて歩いていけるかな
「シン
ユウをこれ以上泣かすなよ。
泣かしたら遠慮しねーからな」
お前は知らないだろうけどな……
ユウはお前のことで散々涙を流してきた
だけど、もう泣かないで
俺がユウの願いを叶えてあげるから……